現代文」カテゴリーアーカイブ

第13講 千葉大学入試問題(2009年)完全解説

 第11講の講義 を読んだら、さて、千葉大学の入試問題に挑戦してみましょう!  問題文は以下のリンクからどうぞ! (リンク先が見られない場合はご連絡ください!)  千葉大学入試問題(2009年度第1問)  ↓  ↓  ↓ … 続きを読む

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第12講 「感覚」「知覚」「認識」

 「感覚」「知覚」「認識」・・・どこが違うのでしょうか?  大ざっぱに説明するならば、外界からの物理的刺激を感覚器官で受け取ったもの、それ自体は「感覚」です。その感覚を元にした意識的体験が「知覚」となります。そして、その … 続きを読む

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名作案内第9回 「桃夭」

    「桃夭」   桃之夭夭 桃の夭夭(えうえう)たる 灼灼其華 灼灼(しゃくしゃく)たる其の華 之子于歸 之(こ)の子 于(ゆ)き帰(とつ)がば 宜其室家 其の室家に宜しからん 桃之夭夭 桃の夭夭たる 有蕡其實 蕡( … 続きを読む

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名作案内第8回 白居易「放雁旅」 ~2011年度東京大学入試問題より~

「放雁旅」  白居易   2011年度 東京大学 入試問題より 九江十年冬大雪  九江十年冬大いに雪ふり 江水生氷樹枝折  江水氷を生じ樹枝は折る 百鳥無食東西飛  百鳥食無くして東西に飛び 中有旅雁声最飢  中に旅雁有 … 続きを読む

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名作案内第7回 芥川と「ぼんやりとした不安」について 

 芥川龍之介といえば誰もが知っている作家である。そしてまた、彼が「ぼんやりした不安」により自殺したことも、多くの人が知っているであろう。  ただ、この「ぼんやりした不安」と言う言葉は、家族に残した遺書ではなく「或旧友へ送 … 続きを読む

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第11講 センター試験問題(2008年度 第1問)

 実は「西洋近代自然観と東洋伝統的自然観との相違」というテーマは、2007年と2008年の2年連続にわたって、センターに出題されました。  2008年度は、「奥行き」と概念を「空間」と「時間」に盛り込み、論じています。 … 続きを読む

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名作案内第6回 太宰治の文体について 

 一般的に「太宰治」の文体というと、「読点が多く、延々と文が続く」というイメージがあるようだ。 確かに、彼の代表作である「斜陽」「人間失格」を調べて見ると、句点が少なく読点が多いという、太宰のよく言われる一般的文体イメー … 続きを読む

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第10講 センター試験問題(2007年度 第1問)

 「西洋近代自然観と東洋伝統的自然観との相違、およびその自然観から生ずる文化の相違」に関する問題が2007年度のセンター試験に出題されています。  今まで学習してきた第7講から第9講までをキチンと読んでいれば、内容的には … 続きを読む

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名作案内第5回 太宰治「きりぎりす」 

太宰治の女性一人称の短編はすごいと思います。 その視点、その心理描写、そしてその文体。 「女生徒」もその文体に単純にスゴイ!と感じてしまいますが、やはり「きりぎりす」がいいですね。 「幸せとは何だろう」という読み方もいい … 続きを読む

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第9講 自然観による文化の相違

 このような西洋近代的自然観と日本伝統的自然観を別の「時間」という視点で見ることもできます。  西洋近代的自然観では人間は自然と対峙し、自然を征服したうえで、自然を支配・管理してきました。すなわち、西洋では「自然を征服し … 続きを読む

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名作案内第5回 鈴木三重吉「岡の家」 

 幸せってなんだろう? ヨソを見ると、ヨソが羨ましくなる。 そして自分を見ると、自分が悲しく見える。 でも、ヨソからみれば、自分は本当は幸福なのかもしれない・・・ いい作品です。  岡の上に百姓ひゃくしょうのお家うちがあ … 続きを読む

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第8講 東洋伝統的自然観と西洋近代的自然観

 では、これに対して東洋、特に日本の自然観はどのようなものだったのでしょうか。 日本における自然観は、基本的は人間を自然と対峙させず、人間も自然の一部としてとらえる思想です。自然がそのまま真理であり、人間が自然の懐に抱か … 続きを読む

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名作案内第4回 夏目漱石「文鳥(3)」 

 後半ですが、好き嫌いがわかれるかもしれません。 漱石の行動を冷たいと読むのか、漱石の悲しみの裏返しと読むのか・・・ 学校の授業ではありませんから、各自が思うように読んで下さい。  或日の事、書斎で例のごとくペンの音を立 … 続きを読む

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名作案内第3回 夏目漱石「文鳥(2)」 

 中盤は文鳥の描写が秀逸です。  漱石の観察力から文鳥への愛情が強く感じられますね。  その頃は日課として小説を書いている時分であった。飯と飯の間はたいてい机に向って筆を握っていた。静かな時は自分で紙の上を走るペンの音を … 続きを読む

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名作案内第2回 夏目漱石「文鳥(1)」 

 前半は三重吉との会話が諧謔味あふれる表現で書かれていて面白いですね。  十月早稲田わせだに移る。伽藍がらんのような書斎にただ一人、片づけた顔を頬杖ほおづえで支えていると、三重吉みえきちが来て、鳥を御飼かいなさいと云う。 … 続きを読む

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名作案内第1回 夏目漱石「吾輩は猫である」 

 常々思うところだが、夏目漱石の作品の書き出しは実に絶妙である。 漱石でもっとも有名な作品の書き出しは「吾輩は猫である」だろう。   吾輩 わがはいは猫である。名前はまだ無い。 どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。 … 続きを読む

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第7講 西洋自然観の変遷

 西洋の歴史を思想的な面でかなりおおまかに分けると、「古代ギリシャ時代」「中世キリスト教的時代」「近代合理主義時代」そして「現代」となります。今回のテーマでは、この流れの中で、「自然」に対する考えがどのように変化してきた … 続きを読む

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第6講 早稲田大学入試問題(2012年教育学部)

 第5講で扱った東京大学の入試問題の本文「河野哲也『意識は実在しない』」は、まったく同じ個所が早稲田大学教育学部でも出題されています。    今回は、解説はありませんが、ぜひ、解いてみて下さい!  早稲田大学入試問題(2 … 続きを読む

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第5講 東京大学入試問題(2012年)完全解説

 さて、第1講から第4講までの近代における物心二元論と機械論的自然観の流れが理解できれば、この2012年度の東京大学の入試問題の内容は簡単に理解できるでしょう。  このように、現代文の問題というのは一見すると難しく「何を … 続きを読む

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第4講 機械論的自然観 人間中心主義

 では、デカルトの「物心二元論」の場合はというと、もちろん、「心」が「中心」で、「物」が「周縁」になります。そしてさらにそこから、「機械論的自然観」や「人間中心主義」という考えが生み出されるようにあるのです。  まず「機 … 続きを読む

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