月別アーカイブ: 2013年7月

名作案内第3回 夏目漱石「文鳥(2)」 

 中盤は文鳥の描写が秀逸です。  漱石の観察力から文鳥への愛情が強く感じられますね。  その頃は日課として小説を書いている時分であった。飯と飯の間はたいてい机に向って筆を握っていた。静かな時は自分で紙の上を走るペンの音を … 続きを読む

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名作案内第2回 夏目漱石「文鳥(1)」 

 前半は三重吉との会話が諧謔味あふれる表現で書かれていて面白いですね。  十月早稲田わせだに移る。伽藍がらんのような書斎にただ一人、片づけた顔を頬杖ほおづえで支えていると、三重吉みえきちが来て、鳥を御飼かいなさいと云う。 … 続きを読む

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名作案内第1回 夏目漱石「吾輩は猫である」 

 常々思うところだが、夏目漱石の作品の書き出しは実に絶妙である。 漱石でもっとも有名な作品の書き出しは「吾輩は猫である」だろう。   吾輩 わがはいは猫である。名前はまだ無い。 どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。 … 続きを読む

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古文スキルアップ センター古文の必勝法

 皆さんはセンター古文をどのように解いていますか? フツーに問題文を読んで、頑張って訳して、内容読解して、それから設問を解きますか? ぶぶ~~。 これダメなパターンです(笑)  ではどう解いたらいいのか、説明しましょう。 … 続きを読む

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第7講 西洋自然観の変遷

 西洋の歴史を思想的な面でかなりおおまかに分けると、「古代ギリシャ時代」「中世キリスト教的時代」「近代合理主義時代」そして「現代」となります。今回のテーマでは、この流れの中で、「自然」に対する考えがどのように変化してきた … 続きを読む

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第6講 早稲田大学入試問題(2012年教育学部)

 第5講で扱った東京大学の入試問題の本文「河野哲也『意識は実在しない』」は、まったく同じ個所が早稲田大学教育学部でも出題されています。    今回は、解説はありませんが、ぜひ、解いてみて下さい!  早稲田大学入試問題(2 … 続きを読む

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第5講 東京大学入試問題(2012年)完全解説

 さて、第1講から第4講までの近代における物心二元論と機械論的自然観の流れが理解できれば、この2012年度の東京大学の入試問題の内容は簡単に理解できるでしょう。  このように、現代文の問題というのは一見すると難しく「何を … 続きを読む

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第4講 機械論的自然観 人間中心主義

 では、デカルトの「物心二元論」の場合はというと、もちろん、「心」が「中心」で、「物」が「周縁」になります。そしてさらにそこから、「機械論的自然観」や「人間中心主義」という考えが生み出されるようにあるのです。  まず「機 … 続きを読む

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第3講 デカルト 物心二元論

 さて、デカルトが「近代」に対し大きな影響を与えたもう一つの考え方があります。それが「物心二元論」です。 デカルトは、「物」と「心」をまったく異なる物として分け隔てました。例えば、ここに「美しい花」があるとします。ところ … 続きを読む

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第2講 デカルト 合理主義

  「近代」の出発点はいつなのでしょうか? これは分野や立場によっていろいろな考えがあります。   政治・国家という分野では、市民・個人という考え方が生まれた「市民革命」以降を近代と考えますし、経済的な分野では大量生産が … 続きを読む

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第1講 近代的世界観を知る

 現代文には、「近代」ということばが多く使われ、近代的なものの見方や考え方(=世界観)が説明されます。でも私たちが今暮らしているのは「現代」です。ではなぜ、「現代」に暮らす私たちが「近代」の世界観を知らなければならないの … 続きを読む

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