古典 全訳とポイント 漢文 「虎の威を借る狐」&テスト

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虎求百獣而食之、得狐。
→ 虎百獣を求めて之を食らひ、狐を得たり。
★ 虎は獣たちを求めて食べており、(あるとき)狐をつかまえた。
  → *而→置き字で訓読しないが、直前の活用語に「~テ」という送り仮名を付ける働きを持つ。
狐日、「子無敢食我也。
→ 狐曰はく、「子敢へて我を食らふこと無かれ。
★ 狐が言った、「あなたは決して私を食べてはいけません。
  → *無敢食→「否定語+敢+活用語」=決シテ~ナイ・全ク~ナイという強い否定を示す。 語順に注意し、「全くないと悲観(否敢)する」(「全くない」と訳す時は「否定語+敢」の語順)と覚えよう。
天帝使我長百獣。
→ 天帝我をして百獣に長たらしむ。
★ 天の神は、私を百獣の王にさせました。
  → *使我長→「使」は使役を示す文字で「しむ」と訓読し、下の名詞に「ヲシテ」の送り仮名を必ず付け、その下の活用語から返り点で戻る句法となる。 *「長」=(王・統率者)という意味で「長たり」と訓読する
今子食我、是逆天帝命也。
→ 今子我を食らはば、是れ天帝の命に逆らふなり。
★ 今もしあなたが私を食べるならば、それは天の神の命令に逆らうことになるのです。
  → *「食」→内容的に仮定条件なので「食らはば」と訓読する。 *「天帝」=天の神




子以我為不信、吾為子先行。
→ 子我を以つて信ならずと為さば、吾子の為に先行せん。
★ あなたが私の言うことを信用しないと思うならば、私はあなたのために先に歩いて行きましょう。
  → *以我為不信→「以A為B]=Aを以てBと為す(AヲBト考エル)という形。
子随我後観。
→ 子我が後に随ひて観よ。
★ あなたは私の後ろについてきてよく見なさい。
  → *「観」→内容的に命令文なので「観よ」と訓読する。
百獣之見我而敢不走乎。」
→ 百獣の我を見て、敢へて走げざらんや。」と。
★ 獣たちは私を見て、どうして逃げないでしょうか、いや、逃げるでしょう。」と。
  → *敢不走乎→「敢+否定語+活用語(+乎)」=~ナイダロウカ、イヤ~ダという否定の反語を示す。反語なので文末の訓読は「未然形+ん(+や)」となる。語順に注意し、「敢えて批判(否反)する」(「敢+否定語」の語順では「否定の反語」に訳する)と覚えよう。
虎以為然。
→ 虎以つて然りと為す。
★ 虎はそのとおりだと思った。
  → *以為然→さきほどの「以A為B」の形でAの部分が省略された形。




故遂与之行。
→ 故に遂に之と行く。
★ そこでそのまま狐といっしょに歩いて行った。
  → *「故」→ゆゑニ 「遂」→つひニ 「与」→と 「之」→これ
獣見之皆走。
→ 獣之を見て皆走ぐ。
★ 獣たちはそれを見てすべて逃げてしまった。
  → *「走」→「はしル」と訓読する教科書と「にグ」と訓読する教科書がある。
虎不知獣畏己而走也。
→ 虎獣の己を畏れて走ぐるを知らざるなり。
★ 虎は、獣たちが自分をおそれて逃げたとは気づかなかった。
  → *而→置き字で訓読しないが、直前の活用語に「~テ」という送り仮名を付ける働きを持つ。
以為畏狐也
→ 以つて狐を畏ると為すなり。
★ (虎は)「(獣たちは)狐をおそれているのだ。」と考えた。
  → *以為畏→さきほどの「以A為B」の形でAの部分が省略された形。

 

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