フランスの数学者で、政治家としても活躍し、
海軍大臣を勤めたことのあるエミール・ボレル(1871-1956)によれば
- 10-6(百万分の一)程度の確率は個人的な尺度で無視できる
- パリのような都会では、1日のあいだ外で働いている人が、その日のうちに交通事故で死亡する確率はだいたい百万分の一です。だからといって家に閉じこもる人はいないでしょう。だから、個人に対する百万分の一の確率は無視せざるを得ません。
- ・宝くじで1等が当たる確率
・日本で、4日の間に交通事故に会って死んでしまう確率
交通事故で死ぬ確率と宝くじで1等(前後賞合わせて1億5千万円)に当たる確率はほぼ同じなのです。宝くじを買うと当たるかもしれないと誰しも思いますが、朝家を出て帰りまでに交通事故に合って死ぬかもしれないからと、外出を控える人はいません。・コインを投げて20回続けて表が出る確率
日本中の人が(赤ん坊から寝たきり老人まで)全員コイン投げをやると、100人位が20回連続表を出すかな?・52枚のトランプから5枚を取り出したとき、ロイヤル・ストレート・フラッシュができている確率
個人的尺度では無視できますが、人間社会としては無視できません。誰かがどこかで実現しそうです。でもそれはイカサマなのかも・・・ - 10-15(千兆分の一)程度の確率は人間全体としても無視できる
- ある個人に対して10-6の確率で起こる事象を無視できるなら、世界中のすべての個人に対して10-6以下の確率でしか起こらない事象だけが人間全体として無視できる理屈です。ボレル先生の頃の世界の人口はおよそ10億として、10-6÷109=10-15という裁定になります。現在の人口60億で計算すると1.6*10-16となります。
・コインを投げて50回続けて表が出る確率
世界中の人が(赤ん坊から寝たきり老人まで)全員コイン投げをやって、50回続けて表が出る人がいる確率は約百万分の一。世界中の人が一生コイン投げを続ければ(仕事もしないで)1人くらい達成できるかな?・猿がワープロをたたいて名俳句をつくる確率
- 10-50程度の確率は宇宙的尺度でみても無視できる
- いま観察できる星の数は109程度ですから、数世紀を通して地球上のすべての人間が天空を観察したとしても、星についての観察数は1020より少ないでしょう。
・猿がワープロをたたいて「いろは歌」をつくる確率
- 10-n(nは10桁以上)程度の確率は超宇宙的尺度でみても無視できる